小学生と中学生の不登校児問題
不登校になってしまう子どもの数は年々増加してきており、不登校になってしまう理由には様々なものがあります。小学生や中学生が不登校になってしまう理由の一つとして、いじめが原因となっている児童や生徒の人数よりも、友人間での何かのトラブルによって不登校になっている児童や生徒の人数の方が多いという発表があります。
しかし、これらの人数は、学校によっていじめであると認定をしていないだけで、不登校になってしまっている児童や生徒の多くは、いじめられたことが原因と考えていることがあるので、実際には発表よりも多い人数の児童や生徒がいじめられたことが原因で不登校になってしまっている場合があります。不登校児問題では、不登校になってしまったからといってすぐに心配などをして騒ぐのではなく、不登校になってしまったり、不登校になりそうな児童や生徒からゆっくり話を聞いてあげることが大切となってきます。学校やクラスに合わない人がいる場合は、合う人もいれば合わない人がいても無理して付き合おうとしないで、適当な距離をおいて疲れないように接していても大丈夫などのような言葉をかけてあげて、不安で一杯の子どもの心から、負担になっていることを取り除いていってあげることが大切になってきます。
不登校になってしまった理由がいじめであった場合は、その事実を親に話をすることもとても勇気が必要なことなので、子どもたちの気持ちを優しく受け止めてあげる必要があります。そして、重要なことは無理に学校や教室へ行くように強制をしないことです。教室に入ることが無理な場合は、教室ではなく保健室やその他の特別教室などから学校へ行くことを始めて、少しずつ復学できるようにしていきます。また、学校へ行くこと自体が無理な場合では、その学校へ無理に行くのではなく、子どものことを考えて違う学校へ転校してしまい環境を変えてあげることも必要になってくることがあります。
また、不登校の児童や生徒に多い理由が無気力ということです。無気力になってしまった理由は様々で、受験で疲れたとか、両親の期待に応えようと頑張ってきたけれど疲れてしまったなどがあります。このような理由で不登校になってしまった場合は、無理に学校へ行かせようとはせずに、まずはゆっくり休ませてあげる必要があります。そこから前に進んでいこうという気持ちを取り戻してもらうようにしていくことが大切です。
また、非行や遊びなど、家庭環境に問題がある場合でも不登校になってしまうことがあります。勉強が分からないといった学力不振や小学生に多い甘えが原因の場合もあり、子どもたちに優しく接していくことが必要です。