中学生の不登校の事例と解決に向けて取り組んだ対策
中学生の不登校の典型は、風邪などでもないのに或るきっかけで学校を休んでしまいそのままズルズルと長期間学校に行けなくなってしまうことです。
中には自分から明日は登校しようと考え前日に用意をしまして、当日の朝に中学校の近くまで行ったりはできますが、そばまで行くと体調が悪くなり目まいがしてきたり、腹痛や下痢が起こり始めあわてて家に戻るということになります。学校に行けなくなった根本の原因がこの時点で何も解決していないわけですから当然です。
この中学生の不登校の事例で多いのがクラス内での仲間外れや部活動での先輩からのいじめ、教師からの体罰などが原因の場合です。そういう根本の原因を突き止めて対策を取るのが不登校の最終的な解決法ですが、長期にわたって欠席が現在続いている場合は、本人への対策と並行して中学校の教師や同級生にどう連絡しておくかという問題があります。まず教師ですが、原因がそもそも或る教師の体罰にあることもありますが、そうでない場合に学校の教師というのは長く休んでいる生徒のことを、たださぼっているだけのいわゆる怠学かもしくは非行と考える傾向にあります。不登校というのは本人は普通に学校に行きたいのに何らかの原因で、学校に行こうとすると具合が悪くなり結果的に行けない日が続くことを言いまして、つまり怠学や非行とはまったく違うのですが、教師は一緒に考えがちです。そこで保護者は学校に出かけてそのことを説明する必要がありますが、必要な相手は校長や副校長、出席日数の書類を作る事務長などです。
また小学校と違いまして中学校では授業ごとに先生が違いますから、できるだけその生徒の授業を受け持っている先生全員に話をすることです。話が通っていない先生がいてその教科の単位を認めてもらえなかったということにもなりかねませんし、教師同士で情報は共有するものですが、ニュアンスがよく伝わっておらずうまく認めてもらえないということもありえるからです。
また教師であっても不登校ということ自体よくわからないことが考えられます。知識として勉強をしていましても、自分本人に実際に長期欠席した経験でもなければ生徒の心情やつらさはよく把握できないからです。そこで教師たちに説明する場合、体調のすぐれなさを申告するのが最善です。学校に行こうとすると体調が悪くなり、本当に具合が悪くなるわけですから間違いではありません。出席日数が少ない分レポートや課題で補いますからなどとお願いしておくのがよいです。
また他の生徒に対してですが、できるだけ多くのクラスメートなどに、体調がすぐれないことを言っておきますと保健室登校の対策にもなります。