中学生の不登校の事例と解決に向けて取り組んだ対策
中学生になると、小学生のときよりも複雑な人間関係を構築していかなければいけません。出身小学校が異なる同級生や部活動での上下関係、高校受験に向けて通い出す学習塾など、限られた範囲での付き合いだった小学生から半ば強制的に変化を求められるからです。
また、中学生ともなれば、責任も大きくなり、言動でも大人に近づくようにと様々なルールを科せられていきます。精神的な成長も必要になっていくのです。
その変化についていくことが出来る子供もいれば、出来ない子供もいます。不登校になってしまう理由はひとつではありませんが、変化の時期であることは、要因として考えられます。
例えば、不登校の事例では、クラスや担任に馴染むことが出来ずに学校へと行くことができなくなったという事がよくあります。
それはただ友人ができない、一人ぼっちで仲間はずれにされる、というだけでなく、騒がしくて授業を妨害するようなクラスメートがいるので集中ができずに、学校へ行くことが嫌になる、ということもあります。
特に女の子の場合には、クラスの中でグループが作られる事が多く、どこかに入っていないと行動する事ができないと感じることも多いのです。
このように子供がクラスに馴染めないというのであれば、どのようにすればよいのかというと、まずは現在のクラスに馴染めるように学校側がアプローチをしていくことが必要です。
教師が積極的に子供に声掛けをしたり、クラスがグループで区切られているような雰囲気を変えて、全体的に受け入れやすくするようにしていきます。もしも、そういった試みで雰囲気が変わらないようであれば、クラス替えの時に工夫をして、不登校になっている子供が受け入れやすいようにしてみることです。
学校側の努力でも、現状を改善する事ができないのであれば、学校自体が子供にあっていないという可能性があるので、転校をさせてみることも一つの方法です。
それから、クラスに馴染めず不登校になっている間、勉強が送れてしまうので、その間の勉強をフォローしてくれる個別指導塾に通わせるということもやってみるべきです。個別指導塾であればマンツーマンで勉強ができますし、不登校の子供へのサポートを行っているところもあり、医療機関やフリースクールと連携してアドバイスをしてくれたりするので、親の負担を減らす事が可能です。
そして、これらの対策を行う上で大事なのは子供は何を思っているのかを常に確認することです。子供も戸惑っているかもしれませんが、親や学校が無理をさせるだけでは、解決は遠のきます。