中学生の不登校の事例と解決に向けて取り組んだ対策

中学生はとても多感な年ごろです。加えて小学校に比べて制服や髪型などの規則が厳しくなる上に、部活動が始まったりして人間関係も複雑になってきます。そんな毎日を過ごすうちにふとしたことで不登校になってしまう生徒は決して少なくはありません。
例えば部活動でちょっとミスをして先輩にからかわれたり、黒板に呼ばれたけれども問題が解けなくてみんなの前で注意される、そんな些細なことが不登校のきっかけになってしまうということも稀なことではありません。
子供が「学校に行きたくない。」と言い出したら、親は要注意です。行きたくないとは言ってもまだ実際は登校しているのだから大丈夫などとタカをくくっていたら、子供のストレスはどんどん大きくなって気がついたら完全に学校に行かなくなってしまったという例は枚挙にいとまがありません。
そんな時に親がとるべき行動は、まず学校に行きたくないというサインが出された段階で、その原因を探ることです。些細なことであってもきちんと子供に向かい合って話を聞きましょう。そして無理やり学校に行かせようとはせずに、しばらく見守ってください。その間に学校の先生とはしっかりと連絡を取り合うようにしましょう。子供には決してガミガミ言わずに学校に行かないことに対する罪悪感を減らしてあげてください。学校に行かれなくなって1番苦しんでいるのは子供自身であることを忘れないようにしましょう。学校に行かなくても大切な子供であることに変わりがないことを伝えてあげてください。なるべく生活のリズムを崩すことがないよう、手伝いを頼むなどの何らかの役割をさせることで子供の自信を取り戻すようにしましょう。
少し自信がついたようでしたら、先生やクラスの友達から学校に行くように呼び掛けてもらいましょう。最初は嫌がるかもしれませんが、このことがきっかけで登校を考える生徒も少なからずいるのです。教室が無理ならば保健室登校でも構いません。子供にとって大切なのは校門をくぐることです。
先生やクラスメートの呼びかけにも応じることができない場合は、不登校経験者によるメンタルケアが効果的です。自分と同じ不登校を経験した人と話をすることで、精神的な支えを感じることができます。
不登校の中学生がみんな同じパターンであるというわけではありませんが、解決へに第一歩はきちんと子供の話を聞いて、学校で抱えているストレスを軽減させるということであることは変わりありません。