不登校の小学・中学・高校別の統計

不登校の小学・中学・高校別の統計に関しては、各都道府県の自治体が中心となってデータを収集していますが、小学校、中学校は義務教育、高校は義務教育ではない教育機関なので、不登校の深刻さや原因などに関して違いがあります。
基本的には公立の学校を中心にデータが集められているので、全ての不登校の生徒の把握はできませんが、傾向を知ることで原因を知り、そして対策を考えていくことができます。

最近では学校教育を様々な角度から援助するNPOが増えているので、これらの組織の協力などを仰ぐことでより詳細なデータを集まることができます。一般的にはどの年代の場合もイジメが原因であることが多いのですが、これは人間関係を上手に構築できない子や、先天的な障害によって上手にコミュニケーションをとれない子供も含んでいます。

子供時代のイジメは記憶に残りやすく、トラウマとして一生記憶から消えないつらい過去になることがあります。そのため早急な対策をすることが必要で、統計的に少なかったとしてもイジメ対策をしっかりと強化することが自治体や教育機関の仕事でもあります。

またイジメ以外で多いのが、親の経済的な困窮によって学校に通えなくなるケースで、この場合は不登校から退学へ発展することが多く、国が中心となって貧困家庭の対策をするだけでなく、民間レベルでの援助や奨学金制度の活用が必要になります。

小学・中学・高校という思春期の子供たちは、個性的な振る舞いやファッション、外見の子供を攻撃したり、仲間はずれにしやすい性質があるので、統計だけを参考にするのではなく、脳科学や心理学からのアプローチも大切になります。また学校にカウンセラーを配置することで、学校生活の悩みを打ち明けることができるようになり、ストレスをためこむことがなくなります。
ストレスは子供たちの心と体をむしばむ一番の原因なので、これを排除するための特別な教育を受けた教師や専門家が連携して対処することで、不登校の統計では知ることの出来ない悩みを解消することができます。学校へ通わなくなるのは授業がつまらないのではなく、人間関係のトラブルが原因になることがあります。
子供だけの世界だと思われがちな学校生活の中で、すでに大人と同じような仲間はずれやイジメが起きていて、それによって、疎外感を感じ、それがストレスとなって最終的には学校に通わずに年齢を重ねてしまうこともあるので注意が必要です。

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