中学生特有の不登校の原因・傾向について SNS大丈夫?
中学生特有の不登校の原因としては、思春期によくあるとされる友達同士のトラブルが多いとされています。精神的に未熟な世代なので、学校生活が全てであるかのように思っているので、通信アプリやSNSなどで人格を否定されたり、除け者にされることで、自分の生活している場所がまるで消滅したように感じて、そのショックで不登校になることが多くなっています。
インターネットが誕生してから生まれた世代にとって、SNSなどは自分の人生の中で大きな役割を持っていると信じられているので、否定的な情報が学校全体や友達全体に流されることに過敏になっているのも原因の一つです。
中学時代に不登校になってしまうと、高校にも通えずに教育格差の犠牲者になる可能性が高まってしまいます。中学生特有の悩みだからといって、そのまま放置すると将来の日本の教育格差に大きなダメージを与える可能性があります。義務教育なので、原則的には不登校のまま卒業することもできますが、人間関係を育むためには、思春期を上手に過ごせるようなコミュニケーション能力を身につけなければなりません。
中学生特有の不登校の原因は、この他にも成長期や思春期に関連するものがあります。子どもたちの成長のスピードはそれぞれ違うので、身長差もかなり大きくなります。また女の子の体形も変化して太りやすくなるので、それを苦痛に感じて不登校になることもあります。
思春期は女の子の場合は、小学5年生くらいから始まるので、体の発達が早すぎて気にすることも多くなります。成長した自分の顔や体を受け入れることができずに、違和感や嫌悪感を持つと、それが原因で過食症や拒食症にもなるので、それによって不登校になることもあります。
思春期には精神的な面でも変化が出るので、急に暴力的になったり、おとなしい性格になることで、小学校時代からの友達にいじめられることもあります。とくに小学校時代に他の子をいじめているような子供たちは、中学校に入ってから性格が落ち着くことが多いので、いじめの対象になることもあります。
また中学生の場合は、不登校の原因が全て外部からのストレスとは限りません。成長期の体や心の変化は非常にわかりにくいので、本人だけが抱え込んでいる悩みなどを上手に聞き出せるように教師や両親がしっかりとコミュニケーションをとらなければなりません。また中学生は家庭内での両親の生活を見ているので、喧嘩が多かったり、留守番させることが多いだけでも将来的な不登校の原因になります。