学校での人間関係と中学受験

幼稚園の頃には園内でけんかをするようなことがあっても、次の日にはケロッと忘れていたりしますので、すぐに子供同士は仲直りをすることが出来ます。
小学生になった場合、低学年の頃には、幼稚園の頃の延長で仲直りもあっという間にするものですし、新しい友達もどんどんできるものですので、人間関係で深く悩みことはありません。
しかしそれが高学年になってくると、一気に難しくなってくるのです。
男児に比べると女子の方がその傾向が強く、グループに別れて行動をするようになり、グループ以外の子を寄せ付けないようになってくる場合があります。
グループ内にいたとしても、ある日突然グループから無視をされるようになると、元のグループに戻るのは難しくなり、一人ぼっちで行動をするようになってしまうのです。
そのような状態になると、学校での居場所がなくなるだけではなく、帰宅後も誰とも遊ぶことなく過ごすようになりますので、とても寂しい学校生活をおくるようになるでしょう。
あまりにも学校で一人で過ごすことが多くなれば、子ども自身も学校に行きたがらなくなってしまいます。
私立の学校でなければ、基本的には子どもは自分の暮らしている地域の学校に通うようになりますので、中学生になったとしても、同じ地域の子供と一緒の学校に通うことになるでしょう。
そのため、小学校が一緒だったことは、中学校になっても同じ学校に進学することになりますので、人間関係を変えるのは難しくなります。
その先のことを考えると憂鬱な気持ちになり、学校に行く気持ちもうせるほどなのであれば、親としては中学受験を視野に入れて子供と話し合うようにするといいでしょう。
中学受験をするということは、その地域の学校に進学をしなくても、他の地域の学校に進学をすることが出来るということですので、子どもが環境を変えてあげることが出来るのです。
誰も知っている子のいない学校に進学をするというのは、本人にとって不安でもあるかもしれませんが、環境を変えるためにはいいきっかけになります。
環境を変えることによって、新しい人間関係を築きやすくなりますので、友達も作りやすくなるのです。
このまま地域の学校に進学をして、友人のいない寂しい学校生活をおくるのは、あまりにも子供にとって過酷な学校生活になってしまいます。
笑顔で学校に通うためには、中学受験を視野に入れて考えるようにし、子どもが楽しく学校に通える環境を作ってあげましょう。